防犯カメラ・監視カメラの種類について

防犯カメラ・監視カメラを設置したいけど、どんなカメラを選べば良いの?
防犯カメラを設置したいけど、どんなカメラを選べば良いのかわからない・・・。
そんな方でもご安心下さい。以下にそれぞれの環境に合わせたカメラをご紹介いたします。

まず、昨今の防犯カメラ・監視カメラでは、主に下記の種類の防犯カメラ・監視カメラがラインナップしています。
まずはそれぞれの特徴を表にまとめましたので、みていきましょう。

  同軸カメラ ネットワークカメラ・IPカメラ Wi-Fiカメラ・無線カメラ SDカード録画カメラ
配線ケーブル 同軸ケーブル、電源ケーブル LANケーブル 電源ケーブル 電源ケーブル
電源供給方法 外部電源 / PoC 外部電源 / PoE 外部電源 / 内蔵バッテリー 外部電源 / 内蔵バッテリー
配線可能距離 最長500m 最長100m
延長可能
通信距離最長300m
10m程度のケースも有
-
録画方法 DVR※1 NVR※2 / 内蔵SDカード NVR / 内蔵SDカード 内蔵SDカード
接続方法 同軸ケーブルによる接続 ネットワーク経由
または
PoEポートへの接続
ネットワーク経由
または
ダイレクト受信
-
画質 映像フォーマットにより異なる デジタル伝送 デジタル伝送 映像フォーマットにより異なる
映像遅延 無し あり あり 無し
拡張性 ×
導入コスト
メリット シンプルな防犯録画に対応 様々なソリューションに対応 工事、導入コストを抑えたい場合に 単体でシステムが完結
デメリット 増設時、新たに配線をする必要がある 高コスト・システム設計が手間 電波環境による不安定要素 定期的なメンテナンスが必須

※1.DVR:デジタルビデオレコーダーの略です。XVRや単にレコーダーとも呼ばれます。
※2.NVR:ネットワークビデオレコーダーの略です。

同軸カメラ | 同軸ケーブルによる伝送を行う防犯カメラ・監視カメラ

同軸カメラには、同軸ケーブル1本で接続ができるワンケーブルカメラ(PoCカメラ)と、同軸ケーブルと電源ケーブルの2本で接続する2ケーブルカメラがあります。 ワンケーブルカメラ(PoCカメラ)は、同軸ケーブル1本で配線ができるので、配線コストを抑えることができ、集約場所もすっきりとした集約ができます。反面、本体コストが2ケーブルカメラに比べて高く、また、集約場所に専用の電源ユニットの設置が必要となり、こちらの電源ユニットもある程度のコストがかかります。一方、2ケーブルカメラは、同軸ケーブルと電源ケーブルを別々に配線する必要があり、配線コストはあがりますが、本体コストがワンケーブルカメラ(PoCカメラ)に比べて安く、電源も低コストのACアダプターで電源が取れる為、全体的に機器コストを抑えることができます。

マンションや商業施設、工業施設等の中規模、大規模施設では配線距離が長くなることがあり、ワンケーブルカメラ(PoCカメラ)が使用されることが多く、逆に小規模店舗や事務所、戸建てでは2ケーブルカメラが使用されることが多い傾向にあります。その為、長距離配線が求められるケースや配線を簡素化させたい場合にはワンケーブルカメラ(PoCカメラ)を、配線距離があまり長くない場合には2ケーブルカメラを導入いただくことをお薦めします。

ワンケーブルカメラ(PoCカメラ)でも、2ケーブルカメラと同様に運用が可能なデュアル電源モデルもラインナップしています。また、2ケーブルカメラでも同軸ケーブルと電源ケーブルがひとまとめになったケーブルを使用することで、配線を容易に行うこともできます。

※PoC:Power of Coaxial(Coax)の略です。

【同軸カメラ配線イメージ】

同軸カメラの映像フォーマットについて

同軸カメラには主に6つの映像フォーマットがあり、それぞれ特徴がありますが、現在の主流は【AHD(Analog High Definition)】、【HD-TVI(High Definition Transport Video Interface)】、【HD-CVI(High Definition Composite Video Interface)】の3つの映像フォーマットが主流となっており、総じてアナログHDカメラと呼ばれています。アナログHDカメラは、デジタル信号をアナログ信号に変換して伝送する為、長距離配線が可能で、映像に遅延が無いのが特長です。2MPが標準画質となり、4MP、5MPの高画質モデルから、4K(8MP)の超高解像度モデルまでラインナップしています。

また、各映像フォーマットが出始めた当初は、”AHDカメラはAHDレコーダーでなければ入力できない”、”各映像フォーマットの混在はできない”等、映像フォーマットの互換性に縛りが多くありました。ただ、近年ではAHD、HD-TVI、HD-CVI、CVBSに全対応したマルチフォーマット対応モデルが多数ラインナップしており、PoC機能を使用したい場合等を除き、互換性の問題が解消されつつあります。これもアナログHDカメラの普及理由の一つだと言えます。

アナログHDカメラ以外では、従来からある映像フォーマットであるCVBS(アナログカメラのことを指します)、放送業界で主流の映像フォーマットである【HD-SDI(High Definition Serial Digital Interface)】やHD-SDIを進化・拡張させた【EX-SDI(Extended-Serial Digital Interface)】がありますが、CVBSカメラは画質が最大でも50万画素程度と粗く、HD-SDIカメラ、EX-SDIカメラは配線距離の問題やコスト面、アナログHDカメラの普及により、近年の同軸カメラ(同軸タイプの防犯カメラ・監視カメラ)では、これらの映像フォーマット機器は大幅に減少傾向にあります。対応する機器としての入れ替え需要がほとんどを占め、現在では同軸カメラ=アナログHDカメラと言えます。

各映像フォーマットについては弊社サイトでもご紹介しておりますので、そちらもご参考になさって下さい。

【防犯カメラ・監視カメラの規格について】

※MP:MegaPixcelの略です。2MP:200万画素、8MP:800万画素となります。

ネットワークカメラ・IPカメラ | LANケーブルによるネットワーク伝送を行う防犯カメラ・監視カメラ

ネットワークカメラ・IPカメラはカメラ本体にIPアドレスを持ち、WEBサーバーを内蔵したカメラです。カメラとサーバーが一体化したものであり、本体にIPアドレスを割り当てることができるので、ネットワーク環境さえあれば単独で機能します。ネットワークを介して使用するカメラ、IPアドレスを持つカメラであることから、ネットワークカメラまたはIPカメラと呼ばれています。似たような名称でWEBカメラがありますが、WEBカメラはIPアドレスを持たず、カメラを動作させる為にUSBやIEEE1394ポートを使ってコンピュータに繋げる必要があり、単体では機能しません。その為、単体で機能し、IPアドレスを持つカメラがネットワークカメラ・IPカメラとなります。

ネットワークカメラ・IPカメラは、ネットワーク機器なのでLANケーブルによる配線を行います。配線はLANケーブル1本で配線を行い、電源もLANケーブル経由で給電を行うPoE給電タイプと、LANケーブルと電源ケーブルを別途配線する方法があります。ネットワークカメラ・IPカメラを選択する場合、LANケーブル1本で配線ができるメリットは大きいので、コンセントがすぐ近くにある場合を除いては、PoE給電による運用を行うことがお薦めです。また、100mごとにスイッチングハブを設置したり、エクステンダー(延長装置)を使用することで、長距離配線にも対応します。

【ネットワークカメラ・IPカメラ配線イメージ】

同軸カメラでは、配線ごとに映像信号、音声信号、制御信号など信号ごとに配線を分ける必要がありますが、ネットワークカメラ・IPカメラでは、これらのデータをパケットで運びます。パケットは直訳すると小包という意味で、データを小包のように小分けして運ぶ為、パケット通信と呼ばれています。このパケットには様々なデータが入っており、それは映像データであったり、音声データであったり、制御データであったりします。ここではデータ通信の深い話は省きますが、ネットワークカメラ・IPカメラの場合は、データ伝送をする為、同軸カメラのように信号ごとにケーブルを分ける必要がなく、LANケーブル1本で映像だけでなく、音声双方向通信やカメラの制御(パン・チルト・ズーム操作)などの様々なデータ信号を伝送することができます。また、アナログ信号ではなく、デジタル信号となる為、ノイズにも強いという面もあります。

近年、同軸カメラでもUTC機能(Up to Coax:映像ケーブルにデータ通信を重畳する機能)に対応した機器が発売され、カメラのOSD設定やカメラの操作をレコーダー側で行えるようになるなど、UTC機能搭載モデルは扱いやすくなりましたが、「カメラを制御する」という意味では、ネットワークカメラ・IPカメラには敵いません。また、ネットワークカメラ・IPカメラは様々なデータを伝送できることから、映像・画像解析や高性能な検知機能を利用したり、ナンバープレートの認識や人数カウンター、顔認識などを行うこともでき、「防犯」だけに限らず、様々な用途にもご活用いただくことができます。

拡張性と増設のし易さ

このようにネットワークカメラ・IPカメラは様々な利点がありますが、拡張性にも優れています。例えばA棟、B棟、C棟の3棟の建物があるとします。A棟の集約場所にはレコーダー/NVR、電源ユニット/PoEスイッチングハブが設置してあり、B棟にカメラが1台設置してあります。新たにB棟にカメラを1台、C棟にカメラを2台増設することになりました。この場合、同軸カメラでは、カメラごとに集約場所のA棟まで新たに配線を敷設する必要があります。一方、ネットワークカメラ・IPカメラでは、各棟にPoEスイッチングハブまたはスイッチングハブを設けることで、各棟を結ぶ配線をLANケーブル1本で済ますことができ、配線を大幅に簡素化することができます。これにより施工費の大幅な削減を見込むことができ、さらなる増設にも容易に対応します。このようにネットワークカメラ・IPカメラは拡張性(増設性)に優れており、大規模施設へ防犯カメラ・監視カメラを導入する場合には、管理も含め、大きなアドバンテージがあります。

【同軸カメラとネットワークカメラ・IPカメラ | 増設時のイメージ】

導入難易度は少し高め

このようにみると、ネットワークカメラ・IPカメラは良いこと尽くめのように感じますが、実際はそうはいかず、機器コストが同軸カメラに比べて高かったり、ネットワークに関しての設計や運用に手間がかかる為、管理のできる担当者がいない場合は運用し辛い面があります。

同軸カメラの場合、レコーダーにカメラを接続するだけで映像が表示され、簡単に録画運用を開始できますが、ネットワークカメラ・IPカメラの場合、NVRに接続するのではなく、NVRにカメラを登録することになります。大雑把に言うと、カメラとNVRを同じネットワークにいれ、NVRにカメラのIPアドレスを登録する、といった作業を行うことにより、NVRにカメラ映像を表示させ、録画運用を開始すること可能になります。この為、NVRとカメラの機器設定を行ったうえで登録作業を行う必要があるなど、同軸カメラと比べると設定、登録作業に手間がかかってしまいます。

また、ネットワークカメラ製品はメーカーが異なる場合、互換性が無く、認識しないなどの問題で使用できないことがあります。互換性がない場合、せっかく購入したネットワークカメラをNVRに登録しようとしても、登録できない、といった事態を招くことがあります。その問題の解決策として、ネットワークカメラ製品同士に互換性を持たせるための規格標準化フォーラムであるONVIFという規格が登場し、ONVIF規格に対応している機種同士であれば、メーカーが異なっても使用できるようになりました。ONVIFの登場により、ネットワークカメラ製品が認識しない、というケースは激減しましたが、ONVIFはすべての機能に互換性がある訳ではありません。通常の防犯録画運用だけでしたら、特に問題はありませんが、AI検知機能(ビデオ解析機能)などの高度な機能を使用する場合には、トラブルを避けるために必ず互換性の確認を行い、できれば同一メーカー製品で構成を組むことを推奨しています。

ONVIFについては【ネットワークカメラ・IPカメラの​ONVIFに​ついて】のページもご参考になさってください。

プラグアンドプレイでイージーセットアップを実現

近年では、NVR本体にPoEポートが備わっているモデルが増え、PoEポートに対応するカメラ(原則的に同じメーカー製品)を接続することで簡単にセットアップを行うことができるようになりました。ネットワークカメラとNVRをLANケーブル1本で直接接続することができ、プラグアンドプレイ機能により、自動的に機器の登録設定を行ってくれるので、同軸カメラと同じイメージで接続するだけで映像が表示され、簡単に録画運用を開始することが可能です。その為、ネットワークカメラ・IPカメラが普及する前に比べて、かなり導入し易くなりました。

それでも、同軸カメラに比べて導入の難易度は少し上がりますが、機能性や拡張性はネットワークカメラ・IPカメラの方が圧倒的に優れていますので、これから新規で防犯カメラ・監視カメラをご導入いただく場合、ネットワークカメラ・IPカメラにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

Wi-Fiカメラ・無線カメラ | Wi-Fi・無線通信を利用した防犯カメラ・監視カメラ

Wi-Fiカメラ・無線カメラはカメラ側、受信機側の機器それぞれに電源さえ取れれば、途中の配線を無線化できるカメラです。拠点間で配線ができない場合や、施工費用を抑えたい場合にお薦めのカメラです。Wi-Fiカメラ・無線カメラには2種類あり、Wi-Fiによる無線通信が可能なネットワークカメラ・IPカメラと、2.4GHz帯等の無線通信を利用した映像・音声データの伝送を行う無線カメラがあります。前者はネットワークカメラ・IPカメラにWi-Fi無線通信機能が備わったカメラ(以下、Wi-Fiカメラ)で、後者のイメージは、同軸カメラの映像・音声伝送を無線化させたカメラ(以下、無線カメラ)です。その為、Wi-Fiカメラはネットワークカメラ・IPカメラと同様の扱いとなり、無線カメラは同軸カメラに近い扱いとなります。

【Wi-Fiカメラ・無線カメラ | システムイメージ】

Wi-Fiカメラは、ネットワークカメラ・IPカメラとなるので、映像だけでなく、音声双方向通信やカメラの制御を行うことができるモデルがあり、多機能なカメラがラインナップしています。将来的にはWi-Fi速度の向上などで、高解像度Wi-Fiカメラもリリースされると予想されます。一方、無線カメラはカメラ本体にはIPアドレスを持たないカメラなので、同軸カメラとほぼ同様のカメラとなります。その為、機能的にはシンプルな機能となります。一見するとWi-Fiカメラの方が良さそうではありますが、無線カメラの方が電波到達距離が長く、単純に無線で防犯カメラを設置したい、という場合には、無線カメラの方が適しているケースも多かったりします。

便利な反面、安定性には欠ける

また、Wi-Fiカメラ・無線カメラは配線不要という大きなメリットがありますが、設置環境によっては電波が届かなかったり、設置当初は良かったものの、周囲環境の変化で電波が安定して飛ばなくなるようなケースもあります。様々なIoT機器がWi-Fi通信を行う影響等もあり、その結果、有線カメラに入れ替えを余儀なくされる・・・といった事例もあります。

Wi-Fiカメラの場合は、無線アクセスポイントを要所要所に設置して、Wi-Fiシステムの中に組み入れる、という手法もありますが、ネットワークの設定が必要であったり、Wi-Fiシステムを拡張させる必要があるなど、結局は手間がかかってしまうこととなります。その為、Wi-Fiカメラ・無線カメラは便利である反面、電波が飛ばない環境やカメラ、受信機間の距離が離れている場合には上手く動作しないケースがあることも考慮する必要があります。

ある程度安定して運用いただける参考の距離ですが、市街地では最大でも30m以内、建物内などでは実際は10~20m以内となるケースがほとんどです。逆に、農場や公園、屋外駐車場などで機器間の見通しが良い場合には、50m~100m程度通信できるケースもあります。ただ、これもあくまで一つの目安です。当店はワイケー無線という社名なので、無線を推している様に思われることが多いのですが、安定性などを考慮しますと完全に有線推しです。防犯カメラ・監視カメラをご導入の際は、まずは有線でご検討いただき、どうしても無線にしたい場合にご検討いただくのが良いと思います。

SDカード録画カメラ | 単体で録画運用ができる防犯カメラ・監視カメラ

SDカード録画カメラはSDカード録画機能を搭載した防犯カメラ・監視カメラです。カメラ本体に動体検知録画機能やスケジュール録画機能などの防犯録画機能を搭載したSDカードレコーダーを内蔵することで、カメラで撮影した映像をSDカードへ防犯録画することができます。電源さえあれば単体で防犯録画が可能なので、電源はあるけれども集約場所まで配線が困難な場合や、手軽に防犯カメラによる録画を行いたい場合、街頭防犯カメラとして使用したい場合幅広くご活用いただくことができます。また、配線工事を省くことができるので、施工費のコストを抑えることもできます。

SDカード録画カメラの出始めは、「同軸カメラ+SDカード録画機能」という単純な組み合わせでしたが、近年では「Wi-Fiカメラ+SDカード録画機能」や「SIMカメラ+SDカード録画機能」という組み合わせであったり、「ソーラー充電式モデル」などもリリースされています。それぞれ下記の特徴があります。

同軸カメラ+SDカード録画機能

同軸カメラと本格的な防犯録画機能を備えたSDカードレコーダーの一体型製品の為、充実した防犯録画機能を搭載し、録画性能に優れたモデルがラインナップしています。ただし、映像の確認や各設定を行うには映像表示ができるモニターが必須で、録画データの確認や保存には、SDカードの取り出し作業が必要となります。

Wi-Fiカメラ+SDカード録画機能

Wi-FiカメラにSDカード録画機能を搭載させた製品です。映像の確認や録画データの確認、保存、機器設定は専用アプリを使用してスマートフォンで行います。製品によってはWi-Fiカメラとスマートフォンを直接接続ができる「アドホック接続」に対応しているモデルもあり、ネットワーク環境不要での運用も可能です。アドホック接続を利用することで、わざわざSDカードを取り出さずにアプリ経由で録画データの確認、保存ができます。

SIMカメラ+SDカード録画機能

カメラにSIMカードを挿入することで、SIM通信による遠隔監視が可能です。ネットワークカメラ・IPカメラと同様の運用をSIM通信により行うことができ、なおかつSDカード録画を行うシステムとなります。現地に行かなくてもSIM通信により遠隔地から映像の確認、録画データの確認、保存を行うことができます。ただし、SIM通信を利用する為、通信費のランニングコストが発生します。

ソーラー充電式電源モデル

【Wi-Fiカメラ+SDカード録画】タイプ、【SIMカメラ+SDカード録画機能」タイプの電源をソーラー充電式電源で運用させるシステムです。外部電源を必要とせずに運用することが可能ですが、十分な日照時間を得ることができ、なおかつ、人通りが少ない環境である必要があります。街頭防犯カメラのように人通りが多い場所、街中での運用では、消費電力がソーラー充電量を上回ってしまい、電源が落ちてしまうケースがあります。

【SDカード録画カメラ | タイプ別イメージ】

どのタイプにも良し悪しがあり、使用環境に合わせて選定いただく必要がありますが、近年主流のタイプは「Wi-Fiカメラ+SDカード録画機能」が扱いやすく人気があります。「同軸カメラ+SDカード録画機能」のタイプは、長年の実績があり、安定性に優れているのですが、映像の確認にはモニター接続が必要であり、録画データの保存をするにはSDカードを取り外す必要があります。カメラを高所に設置してある場合、スライド梯子や梯子を用意してSDカードを取り外す必要があり、かなりの手間を要してしまいます。一方、「Wi-Fiカメラ+SDカード録画機能」の場合、カメラの近くに行き、スマートフォンをカメラのWi-Fiに接続して、アプリを起動、カメラに接続、あとは録画データの確認や必要に応じて保存、という一連の作業を手軽に行うことができます。梯子や脚立で作業をする際は、転倒リスクもある為、安全・安心に防犯カメラを運用するという点では、「Wi-Fiカメラ+SDカード録画機能」がお薦めです。

【SDカード録画カメラ | 録画データの確認、保存方法の違い】

耐久性の高いSDカードを選ぶ

SDカード録画カメラを運用する際、少しでも安定性を向上させたい場合には、高耐久のSDカードの使用をお薦めしています。SDカードのチップには主にSLC (Single Level Cell)、MLC (Multi Level Cell)、TLC (Triple Level Cell)の3種類があり、TLCと3D NANDの技術を合わせた3D TLCもあります。それぞれ書き換え回数がSLC:10万回、MLC:1万回、TLC:1~3千回、3D TLC:3万回と言われています。書き換え回数が多いほど、高耐久となりますが、SDカードのコストも高耐久モデルほど高価になります。産業用の高耐久SDカードはSLCを採用しており、SDカード録画カメラにもSLCのSDカードを使用いただきたい所ですが、SLCのSDカードは高価な為、最低でもMLCのSDカードをご使用いただくことをお薦めしております。